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不確実な状況にいるあなたへ

  • 執筆者の写真: 小林 小林臨床心理オフィス
    小林 小林臨床心理オフィス
  • 4月26日
  • 読了時間: 2分

私たちの人生には、時に答えが見つからない問題や、簡単に割り切れない感情が訪れます。そんな時、もどかしさや不安を抱えてしまうのは自然なことです。しかし、今あなたが感じているその曖昧さや矛盾は、決して「間違い」や「弱さ」ではありません。むしろ、それらを受け入れながら前に進む力こそ、あなたの成長を支える大切な一歩なのです。


「ネガティブケイパビリティ」という言葉があります。19世紀のイギリスの詩人ジョン・キーツ(John Keats)が提唱したもので、人間の曖昧さや矛盾、不確実さを受け入れ、それを克服する力を意味します。日常の中で明確な答えや解決策を求めることが当たり前とされる時代において、この考え方は一見逆行しているように思えるかもしれません。しかし、それこそが現代における重要なスキルの一つとなっています。この力があることで、無理に答えを求めるのではなく、今の自分の感情や状況をそのまま受け止める余裕が生まれます。


ここにいる意味を見つけていく


焦らずに、今を感じてみてください。

問題や悩みをすぐに解決しようとしなくてもいいのです。その不確実な中にいること自体が、次への道を開くプロセスになるかもしれません。


あなたの感情を大切にしてください。

喜びや悲しみ、怒りや迷い――どれもあなた自身の一部であり、それぞれが意味を持っています。すべてを否定せず、その感情に耳を傾けてみてください。


一緒に歩んでいきましょう。

あなたは一人でこの曖昧さと向き合う必要はありません。誰かと話すことで、新たな視点や安心感が得られることもあります。


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人生は明確な答えを持っていないことも多いですが、その曖昧さを受け入れながら進むことで、より深い自分自身の理解や成長が生まれることがあります。今のあなたがどんな状況にいても、その一歩一歩を大切にしていくことで、きっと新しい景色が見えてくるはずです。

 
 
 

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