「自己肯定感をあげる」「自己肯定感が低い」といった言葉を耳にします。では自己肯定感とはなんでしょう?
自己肯定感という言葉は、厳密にいうと心理学からではなく、教育学で使用されはじめた言葉です。心理学では自尊感情という言葉の方が一般的です。
現代社会ではポジティブであることを善とし、ネガティブを嫌う傾向があります。
それにあわせて、ポジティブに自分を偽っている人も多いでしょう。
そうなると自己肯定感は下がると言われています。
偽ってポジティブにいることがかえって、自分の心身の健康を脅かしてしまうということもあるのです。
ネガティブであることは決して悪いことではなく、自分を客観的に捉えたり、ネガティブに考えることも時には必要です。
そして、自己肯定感は自分であげるものではなく、他者からケアされたり、はぐくまれたりして育つものだと考えます。
労りや慈しみを受けて初めて自己肯定できるようになるのです。
自分で自分をケアする=ご自愛という言葉が流行していますが、自分でいたわれない時は他者にケアを委ねてもいいかもしれませんね。
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