「レジリエンス」という言葉は、最近になっていろんな所で聞くようになった言葉かもしれません。
レジエンスとは、弾力・復元力・回復力という意味です。
弾力という言葉から「しなやかさ」と言われたりもします。
心理学では、自分に不利な状況やストレスに対する、回復力(しなやかさ)を指します。
ストレスに遭遇した時に回復する力をどうやって築けばいいのかということについて
アメリカ心理学会(APA,2014)では10の方法を提唱しています。
1. 身近な人(親戚や友人)と良好な関係を維持する
2. 危機やストレスに満ちた出来事でも、それを耐え難い問題としてみないようにする
3. 変えられない状況を受容する
4. 現実的な目標を立て、それに向かって進む
5. 不利な状況であっても、決断し行動する
6. 損失を出した闘いの後には、自己発見の機会を探す
7. 自信を深める
8. 長期的な視点を保ち、より広範な状況でストレスの多い出来事を検討する
9. 希望的な見通しを維持し、良いことを期待し、希望を視覚化する
10. こころとからだをケアし、定期的に運動し、己のニーズと気持ちに注意を払う
これら10の項目はセルフヘルプ(自助)で行うものとして考えられています。
なんだか自分で取り組むには難しいことも含まれているように見えるかもしれませんね。
なので、一人でできない時は、他者からの支援でできるようになると良いと考えられています。
自分でできる所からはじめて、できないところは、いろんな人に助けてもらって。
しだいに自分でできることが増えるというのがいいのかもしれません。
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